私の気持ちと君の想い

看病






買出しに行って、キッチンを借りた。




綺麗なキッチン。




おかゆ……ってどうやって作るんだっけ。




スマホで調べながらおかゆを作ることにした。




調べたら、いろんな食材に効果があることが分かって




全部詰め込んだら、なんか味が微妙になっちゃったけど




晴翔くん食べてくれるかな。




「晴翔くん、おかゆ……作ってきたよ」




まりちゃんにドアを開けてもらって、部屋に入った。




「少し失敗しちゃったんだけど……食べれる?」




「こんな具沢山なおかゆ、初めて見た」




「起き上がれる……?」




「少しなら、でも体がだるくて 思うように動けないんだ」




食べさせた方がいいのかな……?




「自分で食べれる?」




「きついかもしれない」




スプーンを持たせてみるとぷるぷると震えていて、食べれるようには見えなかった。




仕方なく、私が食べさせることになった。




「ふーふー、はい」




火傷しないように、少し冷まして




食べさせた。




「いただきます」




「……うまい」




良かった。




金魚の様にパクパクと




おかゆを食べてくれる晴翔くんを見ると嬉しくなった。




「ごちそうさまでした、ありがとな」




晴翔くんは全部食べきってしまった。




よっぽどお腹が空いていたんだろうか?




「最近、全然食欲なくてさ

でも椿が来てくれたおかげで少し元気になった気がするよ」




「良かった、はい!薬飲んで」




コップに水を入れて、風邪薬を飲ませた。




薬を飲ませて、タオルを冷たい水を染み込ませ、おでこに置いた。





「また明日ね」




「おう、また明日」




早く良くなるといいな……。




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