私の気持ちと君の想い





「痛ッ…い…」




こんなに痛いもんだっけ??




「少しは我慢しろよ」




保健室の外にある、蛇口で水を出して




私は傷口を洗っていた。




「……痛い…すごいしみる…」




「……よし、これくらいでいいだろ」




「本当に?これで終わり??」




「終わり!保健室戻るぞ」





「うん!!」





私達は保健室に戻った。




晴翔くんが、勝手に消毒やらいろいろ借りて




ささっと、馴れた手つきで絆創膏を貼ってくれた。




「よし、これでいいかな」





「ありがとう、なんか手馴れてるね」





「まりがよくはしゃぎすぎで転ぶんだ」




「あ〜……それでいつもやってあげてるんだ?」




「そうなんだよ、泣きながら話されても

何言ってんのかわかんねえけど

怪我して痛いってことだけは伝わってくるわ」




「あはは、大変だね…」



私は少し苦笑いをした。




私は子供あんまり好きじゃないから




泣かれたりすると一番迷惑。




どうしていいのかわかんなくなっちゃう。





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