私の気持ちと君の想い
お昼休みになった。
コーヒー牛乳を買いに自動販売機まで行っていると
廊下で保健の先生に会った。
「あっ、先生!晴翔くん大丈夫ですか??」
呼び止めて聞くことにした。
「九条くんは、熱が上がってきちゃったから早退させたわよ」
「そうですか……わかりました、教えてくれてありがとうございます」
「雨水さん達も風邪うつらないように気をつけてね」
「はーい!ありがとうございます!」
明莉もそう返事をしていた。
そんなに熱上がったのかな……
なんてずっと下を向いていると
「帰りにさ、プリント渡しに一緒に行こう?」
「え、でも……私……」
「知ってる、噂聞いたよ?
吉澤くんとまた付き合い始めたんでしょ?」
え、そんなに知れ渡ってるんだ……。
「ごめんね、話すタイミングわからなくて」
「いいよいいよ!
でも今日は、私と一緒に九条くんの所行こう?
吉澤くんには私が一緒に頼んであげる!」
今日は一緒に帰れないって、
明莉も一緒に頼んでくれるらしい。
「わ、わかった」
「よし!
じゃあ、早くコーヒー牛乳買って教室行こ?」
私達は、早めに教室に戻ってパンを食べた。
その後、和輝くんのクラスまで行き
「吉澤くん!
今日の帰りさ、椿の事借りていい?」
「いいけど、なんで?」
当然聞かれるよね……。
「女の子同士の話があるの
だから吉澤くんには教えないよ〜」
この2人ってこんな風に話すんだ……?
何か私、身近な存在なのに知らなかったなぁ。