私の気持ちと君の想い
「晴翔、今寝てると思うんですけど、部屋行きますか?」
どうやら晴翔くんのお母さんのようだ。
「起こさない方がいいですかね……?」
と私が言うと
「せっかく来たんだから様子見に行こうよ」
と、明莉が言った。
「案内しますね」
とても綺麗な顔立ちで、喋るのにすごく緊張する。
晴翔くんはお母さん似なのかな……?
案内されて、晴翔くんの部屋に来た。
「…だっ、大丈夫……?」
とっさに声をかけてしまった。
だって、うなされていたから。
私の声で目を覚ましてしまった。
「いつからそこに……」
ゴホゴホと咳をこみながらそう言った。
ここに来て、すぐにわかった。
風邪が悪化しているんだ。
「ごめん、起こしちゃった?」
私がそう言うと
晴翔くんは、無理に体を起こそうとするので
手を背中にあてて、晴翔くんの体を支えた。
「ついさっき ここに来たんだよ、そしたらうなされてたから声掛けちゃった」
「わざわざありがとな……」
本当に大丈夫かな……?
すごく心配になる……。