【完】キミさえいれば、なにもいらない。
「彼方って呼んで」
ニコニコしながら顔を覗き込まれて、ギョッとする。
「よ、呼び捨ては無理っ!」
「じゃあ、“彼方くん”でいいよ」
「わ、わかった……」
ちょっと恥ずかしいけど、くん付けなら呼べるかな。なんて思ってたら。
「呼んでみてよ」
さっそくそんなことを言い出す彼。
「えっ、今?」
「うん」
ちょっと待ってよ。どうしよう。
いざ名前で呼んでみるとなると、結構恥ずかしいんだけど。
「か……彼方、くん」
ぎこちないながらも口にしたら、その瞬間かぁっと顔が熱くなる。
あぁ、ダメ。やっぱり男の子のこと名前で呼ぶのって、恥ずかしいよ。
恐る恐る彼方くんのほうへ視線を戻す。
すると彼は、なぜか目を見開いて、顔を真っ赤にしていて。
……あれ?
ニコニコしながら顔を覗き込まれて、ギョッとする。
「よ、呼び捨ては無理っ!」
「じゃあ、“彼方くん”でいいよ」
「わ、わかった……」
ちょっと恥ずかしいけど、くん付けなら呼べるかな。なんて思ってたら。
「呼んでみてよ」
さっそくそんなことを言い出す彼。
「えっ、今?」
「うん」
ちょっと待ってよ。どうしよう。
いざ名前で呼んでみるとなると、結構恥ずかしいんだけど。
「か……彼方、くん」
ぎこちないながらも口にしたら、その瞬間かぁっと顔が熱くなる。
あぁ、ダメ。やっぱり男の子のこと名前で呼ぶのって、恥ずかしいよ。
恐る恐る彼方くんのほうへ視線を戻す。
すると彼は、なぜか目を見開いて、顔を真っ赤にしていて。
……あれ?