【完】キミさえいれば、なにもいらない。
自分で呼べって言ったのに、私よりも照れている様子だったので、思わず笑みがこぼれた。
「うわ、やべー。超嬉しい……」
口元に手を当てて、感激したように言う彼。
「雪菜、もう一回呼んで?」
さらにはそんなことを言い出す。
「い、嫌だっ。恥ずかしい!」
さすがにそれは恥ずかしかったので拒否したら、彼は「ははっ」とイタズラっぽく笑った。
そんな彼を見て、思う。
彼方くんって、やっぱり不思議な人だなって。
最初はあんなに苦手だったはずなのに、いつのまにか彼のことを受け入れてしまっている自分がいる。
それはたぶんまだ、恋愛感情とは違うけれど、私の中で、彼に対する気持ちが少しずつ変わっていってることだけは、確かだった。
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*
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「うわ、やべー。超嬉しい……」
口元に手を当てて、感激したように言う彼。
「雪菜、もう一回呼んで?」
さらにはそんなことを言い出す。
「い、嫌だっ。恥ずかしい!」
さすがにそれは恥ずかしかったので拒否したら、彼は「ははっ」とイタズラっぽく笑った。
そんな彼を見て、思う。
彼方くんって、やっぱり不思議な人だなって。
最初はあんなに苦手だったはずなのに、いつのまにか彼のことを受け入れてしまっている自分がいる。
それはたぶんまだ、恋愛感情とは違うけれど、私の中で、彼に対する気持ちが少しずつ変わっていってることだけは、確かだった。
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