【完】キミさえいれば、なにもいらない。
「……そ、その前に、彼方くんはテストを頑張らないとダメでしょ。今年から、赤点取った人は夏休みに課外授業があるみたいだよ」
私が話を逸らすかのようにそう告げると、ギョッとした顔をする彼。
「ゲッ、マジで!課外授業!?そんなのあったっけ?」
「うん。だから、お祭り行きたいんだったら、まずは赤点取らないように勉強したほうがいいんじゃない?」
言われて、みるみるうちに顔色が悪くなっていく彼。
ちなみに彼は、この前の中間テストの数学で、赤点を取ったらしい。
「うわー、マジか。赤点……他人事じゃねぇ」
片手で顔を押さえ、そんなふうに呟く彼方くんを見ると、なんだかクスッと笑ってしまいそうになる。
リアクションが大きいところは相変わらずなんだ。
「とりあえず、テスト勉強頑張ろうね」
「……うん」
私の言葉に、彼方くんはしみじみとした顔で頷いた。
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*
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私が話を逸らすかのようにそう告げると、ギョッとした顔をする彼。
「ゲッ、マジで!課外授業!?そんなのあったっけ?」
「うん。だから、お祭り行きたいんだったら、まずは赤点取らないように勉強したほうがいいんじゃない?」
言われて、みるみるうちに顔色が悪くなっていく彼。
ちなみに彼は、この前の中間テストの数学で、赤点を取ったらしい。
「うわー、マジか。赤点……他人事じゃねぇ」
片手で顔を押さえ、そんなふうに呟く彼方くんを見ると、なんだかクスッと笑ってしまいそうになる。
リアクションが大きいところは相変わらずなんだ。
「とりあえず、テスト勉強頑張ろうね」
「……うん」
私の言葉に、彼方くんはしみじみとした顔で頷いた。
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