【完】キミさえいれば、なにもいらない。
思いがけないことを言われて、一瞬考える。
そっか。夏祭りだから、浴衣で行くっていう選択肢もあるんだ。
どうしよう……。ちょっと恥ずかしいけど、他に着る機会もないし、せっかくだから着ていこうかな。
「わ、わかった。いいよ」
私が頷くと、再びガッツポーズを決める彼方くん。
「マジで!超楽しみ!!」
そんなに喜んでくれるなんて。
でもこれ、よく考えたらデートの約束なんだよね?
そう考えるとやっぱりドキドキするな……。
だけど、心のどこかでそれを楽しみにしている自分がいた。
.
*
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そっか。夏祭りだから、浴衣で行くっていう選択肢もあるんだ。
どうしよう……。ちょっと恥ずかしいけど、他に着る機会もないし、せっかくだから着ていこうかな。
「わ、わかった。いいよ」
私が頷くと、再びガッツポーズを決める彼方くん。
「マジで!超楽しみ!!」
そんなに喜んでくれるなんて。
でもこれ、よく考えたらデートの約束なんだよね?
そう考えるとやっぱりドキドキするな……。
だけど、心のどこかでそれを楽しみにしている自分がいた。
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