【完】キミさえいれば、なにもいらない。
それにしても、彼方くんって、相手に気を使わせない人だなと思う。
自分から気さくに話しかけてきてくれるから、あまり会話に困ることもないし、さりげなく気づかいができるようなところがあるし。
こういうところも、彼がモテる理由なんだろうなと思う。
まぁきっと、女の子とデートするのに慣れてるっていうのもあるんだろうけど……。
今まで何人の子と、こんなふうにデートしてきたのかな。
なんて、余計なことをあれこれ考えていたら、その時、向こう側から高校生らしき派手な男女のグループが歩いてくるのが見えて。
突然その中の一人が、こちらを指差しながら叫んだ。
「わぁっ、ちょっとあれ、彼方じゃん!」
「あ、ほんとだ!」
その言葉にドキッとして、よくよく彼らのことを見てみたら、なんとそこにいたのは彼方くんのいつも一緒につるんでいるクラスメイト達で。その中には鈴森さんの姿もある。
それに気が付いた瞬間、何とも言えない気まずい気持ちになった。
どうしよう……。彼方くんとデートしてるところを見られちゃった。彼女、なんて思うかな。
自分から気さくに話しかけてきてくれるから、あまり会話に困ることもないし、さりげなく気づかいができるようなところがあるし。
こういうところも、彼がモテる理由なんだろうなと思う。
まぁきっと、女の子とデートするのに慣れてるっていうのもあるんだろうけど……。
今まで何人の子と、こんなふうにデートしてきたのかな。
なんて、余計なことをあれこれ考えていたら、その時、向こう側から高校生らしき派手な男女のグループが歩いてくるのが見えて。
突然その中の一人が、こちらを指差しながら叫んだ。
「わぁっ、ちょっとあれ、彼方じゃん!」
「あ、ほんとだ!」
その言葉にドキッとして、よくよく彼らのことを見てみたら、なんとそこにいたのは彼方くんのいつも一緒につるんでいるクラスメイト達で。その中には鈴森さんの姿もある。
それに気が付いた瞬間、何とも言えない気まずい気持ちになった。
どうしよう……。彼方くんとデートしてるところを見られちゃった。彼女、なんて思うかな。