【完】キミさえいれば、なにもいらない。
「ねぇ、離してっ」
男たちにグイグイと手を引っ張られながら、今さらのように彼のそばを離れたことを後悔する私。
すると、その時急に後ろから、誰かにガシッと首元を捕まえられた。
「何やってんだ!離せよっ!」
えっ……?
聞き覚えのあるその声にドキッとして振り返ると、そこにいたのは、まさかの彼方くんで。
その姿を見た瞬間、心の底からホッとしてしまった。
「彼方くんっ……」
しかも彼、額には汗をかいていて、息も少し切れているみたい。
もしかして、私のことを必死で探してくれたのかな?
「は?誰だよお前」
ナンパ男はそこでようやく私の手を離したかと思うと、彼方くんを睨みつけながら問いかける。
すると彼方くんは、そのまま片腕で私の体を自分のほうに抱きよせると、男を睨み返しながらこう言った。
「この子の彼氏だよ!人の大事な彼女に触んな!」
男たちにグイグイと手を引っ張られながら、今さらのように彼のそばを離れたことを後悔する私。
すると、その時急に後ろから、誰かにガシッと首元を捕まえられた。
「何やってんだ!離せよっ!」
えっ……?
聞き覚えのあるその声にドキッとして振り返ると、そこにいたのは、まさかの彼方くんで。
その姿を見た瞬間、心の底からホッとしてしまった。
「彼方くんっ……」
しかも彼、額には汗をかいていて、息も少し切れているみたい。
もしかして、私のことを必死で探してくれたのかな?
「は?誰だよお前」
ナンパ男はそこでようやく私の手を離したかと思うと、彼方くんを睨みつけながら問いかける。
すると彼方くんは、そのまま片腕で私の体を自分のほうに抱きよせると、男を睨み返しながらこう言った。
「この子の彼氏だよ!人の大事な彼女に触んな!」