【完】キミさえいれば、なにもいらない。
「へへっ、ありがと。っていうか、雪菜こそ超かわいいじゃん!メイド服似合う~!」
「そ、そんなことないよ。璃子のほうがそのドレス似合ってるよ」
「いや、お世辞とかじゃなくてマジだからね?ちょっとそれ、彼方くんにお披露目してきたほうがいいよ!」
思わぬことを言われてドキッとする私。
「い、いいよっ。恥ずかしいから」
「なに照れてんのよ~。彼方くん、絶対喜ぶって」
璃子にからかわれて顔が赤くなる。
さすがにこの姿を彼に見られるのは、ちょっと恥ずかしい気がする。
だけどそんなふうに二人でワイワイ話していたら、教室の入り口のほうから聞き慣れた元気な声が聞こえてきて。
「おーい!誰か、ガムテと黒のマジック何本か貸してくんない?」
ハッとして振り向いたら、そこにはなんとちょうど今話題にあがっていた彼方くんの姿があった。
一組も今学祭の準備中だから、道具を借りに来たみたいだけど……。
「キャーッ!彼方くんだ!ガムテならあるよ~」
「はいはーい!このマジックも使って~!」
彼を見つけた途端、すかさずガムテープやマジックを持って駆け寄っていく女の子たち。
さすが、どこへ行ってもモテモテなのは相変わらずだ。
「そ、そんなことないよ。璃子のほうがそのドレス似合ってるよ」
「いや、お世辞とかじゃなくてマジだからね?ちょっとそれ、彼方くんにお披露目してきたほうがいいよ!」
思わぬことを言われてドキッとする私。
「い、いいよっ。恥ずかしいから」
「なに照れてんのよ~。彼方くん、絶対喜ぶって」
璃子にからかわれて顔が赤くなる。
さすがにこの姿を彼に見られるのは、ちょっと恥ずかしい気がする。
だけどそんなふうに二人でワイワイ話していたら、教室の入り口のほうから聞き慣れた元気な声が聞こえてきて。
「おーい!誰か、ガムテと黒のマジック何本か貸してくんない?」
ハッとして振り向いたら、そこにはなんとちょうど今話題にあがっていた彼方くんの姿があった。
一組も今学祭の準備中だから、道具を借りに来たみたいだけど……。
「キャーッ!彼方くんだ!ガムテならあるよ~」
「はいはーい!このマジックも使って~!」
彼を見つけた途端、すかさずガムテープやマジックを持って駆け寄っていく女の子たち。
さすが、どこへ行ってもモテモテなのは相変わらずだ。