【完】キミさえいれば、なにもいらない。
*好きだから
そして迎えた文化祭当日。
私は自分のクラスの仮装喫茶で接客の仕事をするため、衣装であるメイド服に着替え、シフトの交代時間を待っていた。
なんだか今日は昨日のことがあったせいで気持ちが沈んでばかりだったけれど、ここは気を取り直して笑顔で頑張らなくちゃ。
そう自分に言い聞かせ、エプロンの紐を結びなおす。
するとそこに、チャイナドレス姿に着替えた璃子が現れて、声をかけてきた。
「よっ!メイドさん。今日もその衣装似合ってるね~」
相変わらず元気いっぱいでテンションの高い彼女。
「璃子」
「でも、なんかちょっと浮かない顔してるよね~。どうしたの?」
「えっ、そう?そんなことないよっ」
さっそく落ち込んでいることがバレそうになって、慌てて何でもないフリをする私。
「っていうか思ったんだけどさ、学祭、彼方くんとは一緒にまわらないんだ?」
彼の名前を出された途端、一気に表情がこわばる。
「え……うん。だって、特に約束してないし……」
私は自分のクラスの仮装喫茶で接客の仕事をするため、衣装であるメイド服に着替え、シフトの交代時間を待っていた。
なんだか今日は昨日のことがあったせいで気持ちが沈んでばかりだったけれど、ここは気を取り直して笑顔で頑張らなくちゃ。
そう自分に言い聞かせ、エプロンの紐を結びなおす。
するとそこに、チャイナドレス姿に着替えた璃子が現れて、声をかけてきた。
「よっ!メイドさん。今日もその衣装似合ってるね~」
相変わらず元気いっぱいでテンションの高い彼女。
「璃子」
「でも、なんかちょっと浮かない顔してるよね~。どうしたの?」
「えっ、そう?そんなことないよっ」
さっそく落ち込んでいることがバレそうになって、慌てて何でもないフリをする私。
「っていうか思ったんだけどさ、学祭、彼方くんとは一緒にまわらないんだ?」
彼の名前を出された途端、一気に表情がこわばる。
「え……うん。だって、特に約束してないし……」