【完】キミさえいれば、なにもいらない。
璃子の言葉にギョッとする。
でも、さすがにそれはないと思う。好きなんて、そんなことあるわけがない。
「ほら、この前のあの殴られた事件。あれをきっかけに雪菜に惚れちゃったんだよ~」
「いや、そんなの絶対にありえないって!からかってるだけだよ」
私が全力で否定すると、璃子は笑いながら私の肩をポンと叩いて。
「いやいや~、絶対そうだって!よかったね~、雪菜にも恋のチャンスが到来だねっ!」
まるで私の言うことを聞いてない。むしろ、面白がってる。
そして璃子はそのまま「それじゃまたあとで!」と一言告げると、さっさと自分の席へと戻っていった。
困った顔で、ふぅ、とため息をつく私。
まったく、璃子ったら……。
呆れながらもカバンから教科書を取り出し、引き出しの中にしまおうとする。
……あれ?
でも、さすがにそれはないと思う。好きなんて、そんなことあるわけがない。
「ほら、この前のあの殴られた事件。あれをきっかけに雪菜に惚れちゃったんだよ~」
「いや、そんなの絶対にありえないって!からかってるだけだよ」
私が全力で否定すると、璃子は笑いながら私の肩をポンと叩いて。
「いやいや~、絶対そうだって!よかったね~、雪菜にも恋のチャンスが到来だねっ!」
まるで私の言うことを聞いてない。むしろ、面白がってる。
そして璃子はそのまま「それじゃまたあとで!」と一言告げると、さっさと自分の席へと戻っていった。
困った顔で、ふぅ、とため息をつく私。
まったく、璃子ったら……。
呆れながらもカバンから教科書を取り出し、引き出しの中にしまおうとする。
……あれ?