【完】キミさえいれば、なにもいらない。
ウソ。なにこれ……。
そう。信じられないことに、そこには昨日彼が図書館で借りていったあの本の感想がびっしりと書き込まれていて。
しかも、かなり真面目に読み込んでいないと書けないような内容だったので、本気で驚いた。
一ノ瀬くんは、あの分厚い単行本を本当に読破したんだ。しかも、たった一日で。
正直彼がこんなにも真面目にあの本を読んでくれるとは思っていなかったので、意外過ぎて、開いた口が塞がらなかった。
そのうえ、わざわざこんな詳しい感想まで聞かせてくれるなんて……。
仮にこれが彼の女の子を落とすためのアクションの一つだとしても、ここまでする人は正直見たことがない。
だって、うちのお兄ちゃんは女の子を落とすためでも、自分が面倒だと思うことは絶対にしないし。
彼女にすすめられても本なんか読まないし。
それに、何よりこの手紙は、そんなことのために書いたものだとは思えなかったから。
そう。信じられないことに、そこには昨日彼が図書館で借りていったあの本の感想がびっしりと書き込まれていて。
しかも、かなり真面目に読み込んでいないと書けないような内容だったので、本気で驚いた。
一ノ瀬くんは、あの分厚い単行本を本当に読破したんだ。しかも、たった一日で。
正直彼がこんなにも真面目にあの本を読んでくれるとは思っていなかったので、意外過ぎて、開いた口が塞がらなかった。
そのうえ、わざわざこんな詳しい感想まで聞かせてくれるなんて……。
仮にこれが彼の女の子を落とすためのアクションの一つだとしても、ここまでする人は正直見たことがない。
だって、うちのお兄ちゃんは女の子を落とすためでも、自分が面倒だと思うことは絶対にしないし。
彼女にすすめられても本なんか読まないし。
それに、何よりこの手紙は、そんなことのために書いたものだとは思えなかったから。