【完】キミさえいれば、なにもいらない。
物心ついたころから俺は、周りに自分の容姿をほめられることが多かった。
なぜか周りがみんな俺にチヤホヤしてくれるので、俺もすっかりそれに慣れてしまって、中学に入るころにはすでに、自分はモテるんだと自覚していた。
毎日のように女子に告白されたり、ラブレターをもらったりして。もちろん嬉しくないわけじゃなかったけれど、正直なところ、よくわからなかった。
だって、名前も知らないような子が、いきなり告白してきたりするわけで。
みんな俺の顔が好きなのかな、なんて思う。
だけど、そんな俺でもやっぱり、可愛いと思う子はいたし、恋愛はしたいと思っていた。
だから、告白されて何人か付き合ったりもした。
でもなぜだろう。その恋愛が長く続いたことは、一度もなくて。
彼女ができても結局、すぐに別れてしまう。それの繰り返しだった。
最長で三か月なんて言ったらみんなに笑われるけど、俺が飽きっぽいせいなのか、どうしても続かない。
どうしてなのか俺はいつも、恋愛に夢中になることができなかった。
なぜか周りがみんな俺にチヤホヤしてくれるので、俺もすっかりそれに慣れてしまって、中学に入るころにはすでに、自分はモテるんだと自覚していた。
毎日のように女子に告白されたり、ラブレターをもらったりして。もちろん嬉しくないわけじゃなかったけれど、正直なところ、よくわからなかった。
だって、名前も知らないような子が、いきなり告白してきたりするわけで。
みんな俺の顔が好きなのかな、なんて思う。
だけど、そんな俺でもやっぱり、可愛いと思う子はいたし、恋愛はしたいと思っていた。
だから、告白されて何人か付き合ったりもした。
でもなぜだろう。その恋愛が長く続いたことは、一度もなくて。
彼女ができても結局、すぐに別れてしまう。それの繰り返しだった。
最長で三か月なんて言ったらみんなに笑われるけど、俺が飽きっぽいせいなのか、どうしても続かない。
どうしてなのか俺はいつも、恋愛に夢中になることができなかった。