黒犬

1ヶ月間この部屋に軟禁されていた
その間外が騒がしくなったことが何度かあった
毎日鬼と天堂さん，総丘…さんが来てくれて退屈することは無かった
ご飯も美味しいし




「俊、医者から許可が出た。
部屋から出ていい。」




また抱きかかえられた部屋から出る


「おい。
自分で歩ける…」


「いいだろこのままで。」

何がいいんだよ…

「部屋から出してもらえたんだ。
良かったねー。」

総丘…ん

「これからみっちり稽古だな…くくっ」

天堂さん。


「ここはお前のいた部屋
まあまだ埋まってない子ども部屋
こっちは私と妻の部屋まあキッチンとかもある
こっちは格技場
こっちは仮眠室
こっちは大浴場だ
お前はまあとりあえずあの部屋をそのまま使っていい。
お前銃の扱いに慣れてるのか。」




「たまに…
使っていた……」




ふーんと男は考え込んだ
男は俺を担いだまま建物の外へと出る
ていうか…
天堂さん抱えられて出た時も思ったけど
広い…




「ここは射撃訓練場」



なんで敷地内にこんなもん…
「どこでも好きに使えばいい。」
















ふーん…
「じゃあ早速１回目の仕事を頼もう」




なんだ…
仕事って…





俺の胸は少しだけドキドキしていた