黒犬
バシン・
彼の右手の第二関節と私の頬が当たって鈍く痛んだ
私はそれを受け入れた
彼がそれを止めるのを静かに待っていた・
〜〜〜
SIDE 俊平
骨と肉がぶつかる音
桜色の顔は赤黒く腫れていた
首元に走った赤が溢れる傷と
脇腹に刺さった刃にぎょっとした
男の息は浅い・
手を止めた…
男が目を開く
「なんで…
なんで殺した…。」
ひゅー。
男は唇を震わせ息をする
「両親がいないというのは言ったよな。
殺されたんだ…
君の父親に…
原田組に。
15歳の時
初めて人を殺した。
それが君の両親…
体が勝手に動いてた。」
男が首に手を当てる
傷は深くはないが絶えず赤が流れていた
「なんで俺だけ殺さなかった…。」
「最初は私も…
気まぐれだと思ってた…
君を生かしたのも、
君に名をつけたのも……」
ふふと二回息を吐いた
「あれから15年経った頃それか違うことに気ついた、
君には私とちかう生き方をしてもらいたかった。
こういう家に生まれたことを恨んだ…
だから…
彼の口から鮮血が溢れる
「ても…
見つけた君はせんせんしあわせそうしゃなかった…
ひとりて、くるしそうに
たたかっていた
自分のしたことをひとくこうかいしたよ、、
てもわたしはきみのりょうしんをコロサナイデいたらもっとこうかいした。
男に一度強い目の光が戻る
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