黒犬
彼女を布団に寝かせ彼を振り返ったが彼はそこにいなかった
俺は寝息を立てた彼女に従って目を瞑ることにした
〜〜〜
大きな背中
あの人が振り返って苦しそうに笑った
〜〜〜
「なかや、なかや、!」
美麗ちゃんが俺を呼んだ
急いで体を起こす
その体は重たかった
「何ですか美麗ちゃん。」
「なんでないてるの。」
本当に…ただ純粋に疑問を顔に浮かべ彼女が俺の顔を覗き込む
え。
頬に触れた
ぬるい水が伝っている
「やっぱりどこかいたいの?」
「大丈b..」
大丈夫と言って立ち上がろうとしたがそれはできなく俺は床に体を打ち付けた
〜〜〜
いつか見た白衣の老人
目を開くと彼がいた
「……」
男はただこちらを見た
体はまだ少し重い
「