3月生まれの恋人〜first christmas〜
あっ・・・
その瞬間気づく、園庭の隅のクリスマスツリー
『綺麗・・・』
呟いた言葉も白に変わり
お隣さんが植えてくれたもみの木の前で、あたしは足を止めた
飾られた電飾がチカチカと暖かな光を放っていてそれは本当に綺麗で
『ケーキ、買って帰ろう。』
暖かな気持ちで、園庭を抜け、あたしは幼稚園を後にした。
暗い夜道
駅前のケーキやさん、まだケーキ残っているかしら?
・・・なんて、色気の欠片もないようなことを思う
駅前へ向かおうと歩き出したその時、角のブロック塀に寄りかかるようにして誰かが立っている事にあたしは気づく
背の高い、男の人
『お隣さん・・・』
あたしの声に気がついたお隣さんは、ゆっくりと顔を上げた
白のダウンジャケット
ファーのついたフードをかぶり、寒そうに・・・でも笑顔であたしに近寄ってくる
『こないだ約束したよね?
クリスマスデートの権利貰うって』
付き合ってくれるよね?
その瞬間気づく、園庭の隅のクリスマスツリー
『綺麗・・・』
呟いた言葉も白に変わり
お隣さんが植えてくれたもみの木の前で、あたしは足を止めた
飾られた電飾がチカチカと暖かな光を放っていてそれは本当に綺麗で
『ケーキ、買って帰ろう。』
暖かな気持ちで、園庭を抜け、あたしは幼稚園を後にした。
暗い夜道
駅前のケーキやさん、まだケーキ残っているかしら?
・・・なんて、色気の欠片もないようなことを思う
駅前へ向かおうと歩き出したその時、角のブロック塀に寄りかかるようにして誰かが立っている事にあたしは気づく
背の高い、男の人
『お隣さん・・・』
あたしの声に気がついたお隣さんは、ゆっくりと顔を上げた
白のダウンジャケット
ファーのついたフードをかぶり、寒そうに・・・でも笑顔であたしに近寄ってくる
『こないだ約束したよね?
クリスマスデートの権利貰うって』
付き合ってくれるよね?