偽彼女 偽彼氏

新しい家から学校まではわずか10分の距離



それでも初日ははやめに行きたいじゃんか!




「はぁ…はぁ…なにこの坂。キツすぎ」



そう。私の目線の先には急な坂。自転車でこれは…キツすぎる〜!!




やっとのことで坂をのぼったら次は下り坂!



「ふぁ〜!気持ちいいー!」



そう言い目を少しつぶったのがいけなかった…







「うわっあっぶねーな!どこ見てんだよ!」



…へ?急に怒鳴り声聞こえてきたんですけど。どういうこと〜!!?!?



「あっ!ごめんなさいっ!」



思わず謝りながら目を開けると
そこにはキラキラした王子様という言葉がよく似合うような男の子。
私と同じ年位の男の子だった




どっ、どういうこと!?
状況を落ち着いて整理する。



坂を下ってまっすぐの道になったとき、怒鳴り声が聞こえた。そして今私の自転車の前に王子(仮名)がいる。




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