恋いじめ 【RÅ×流希 コラボ】


『…別に…』

どうせ…わかってくれるわけもない、とまた空を見上げた


「……明菜なの?」

『は…?』

そう言ったけど、何か怖くて 真衣から遠ざかり逃げた


うるさいほど…話し声が絶えない廊下。
そこを通り、あのトイレの鏡で首を見た

けれど、この傷は…明菜の爪でつけられたものだった


明菜からトイレに呼び出された時。
ただ引っ掻かれたんだと想ってた…

…首筋から、落ちる紅い水滴に気づかず。


『…』

無言で首筋に指を添える


< 33 / 77 >

この作品をシェア

pagetop