恋いじめ 【RÅ×流希 コラボ】
『…別に…』
どうせ…わかってくれるわけもない、とまた空を見上げた
「……明菜なの?」
『は…?』
そう言ったけど、何か怖くて 真衣から遠ざかり逃げた
うるさいほど…話し声が絶えない廊下。
そこを通り、あのトイレの鏡で首を見た
けれど、この傷は…明菜の爪でつけられたものだった
明菜からトイレに呼び出された時。
ただ引っ掻かれたんだと想ってた…
…首筋から、落ちる紅い水滴に気づかず。
『…』
無言で首筋に指を添える