この想いが届かなくても、君だけを好きでいさせて。
鳥肌が立ち、気が遠くなりそうになる。
それでも、俊介が手を握ってくれていたおかげで、昨日のように気絶することはなかった。
「俊介くん、里穂ちゃん。お願いだ。稔を支えてやってくれないか? ふたりは稔の大切な友達だ。引っ越してきて不安で満タンの顔をしていたのに、ふたりに出会って笑顔が弾けるようになった。こんなに長く付き合いを続けてもらえて、本当に感謝……」
お父さんはこらえきれなくなったのか、「ふー」と大きなため息をつき目頭を押さえる。
「もちろんです。俺たちにとっても稔は大切な存在なんです。稔が復帰できるまであきらめたりしません。だからおじさんも……」
「ありがとう、俊介くん。少し落ち着いたら稔に会ってやって?」
「はい」
私たちがうなずくと、おじさんは頬に涙をこぼしながら「ありがとう」とつぶやいた。
おじさんが戻っていくと、嗚咽を我慢できなくなった。
隣の俊介も頭を抱えている。
それでも、俊介が手を握ってくれていたおかげで、昨日のように気絶することはなかった。
「俊介くん、里穂ちゃん。お願いだ。稔を支えてやってくれないか? ふたりは稔の大切な友達だ。引っ越してきて不安で満タンの顔をしていたのに、ふたりに出会って笑顔が弾けるようになった。こんなに長く付き合いを続けてもらえて、本当に感謝……」
お父さんはこらえきれなくなったのか、「ふー」と大きなため息をつき目頭を押さえる。
「もちろんです。俺たちにとっても稔は大切な存在なんです。稔が復帰できるまであきらめたりしません。だからおじさんも……」
「ありがとう、俊介くん。少し落ち着いたら稔に会ってやって?」
「はい」
私たちがうなずくと、おじさんは頬に涙をこぼしながら「ありがとう」とつぶやいた。
おじさんが戻っていくと、嗚咽を我慢できなくなった。
隣の俊介も頭を抱えている。