キャバクラ黒服体験…トキメキ

私は、
『なんで？』
聞いてみた…
レイカは、うつむきかげんで、乱れ髪の栗色のロングヘアに顔がかくれていた…
『あたしな、ずっと待ってるねん…』
『なにを？』
『好きな人を…』
『どこで？』
『ここ…いつもは帰ってきてくれたのに…』
『なんで？喧嘩したの？』
『してない…多分、もう他の女のとこかも…』
『えーっ？それでいいの？』
『もう、二ヵ月帰ってこないし…でも待ってるの…』
『そうなんや…』
なぐさめとか器用な言葉がでてこない自分に嫌気がさした…。
何よりも、こんないい女をほっておく男がどんな男なのか気になった。
レイカにはよくヤクザっぽい客が好んでくる…その中のだれかなのかと、私は勝手に考えていた。
『その人な、すっごいあたしの事わかってくれてん…でも、どこいっても優しいから他の女がほっとかないやろなぁ…って、だからもういいのよ…あたしが勝手に待ってるだけなの…』
レイカの表情がすこし笑顔になった。
古いエアコンなのだろーか、ガタガタシューっという音が、夜中の静かな部屋に響いていた。
レイカのそばは、いい香りがしていた…