臥薪嘗胆の主



4才にして、両親を殺したも同然だと言われ続けた。





親戚…もう関わりもないだろう人達の所でさえも盥回しにされた。





どこへ行っても半分黒、半分白という異質な髪のせいか僕のせいか嫌われた。








そんな時、出会ったのが当時20代の日向。








「助けてやる。」






その一言に、僕は身を委ねた。








「夜、親戚やお前を嫌ってきたヤツら…全員、憎いだろ?」







正直、なんとも思わなかった。だって悪いのは僕だから。










「…かわいそうにな。」







< 106 / 225 >

この作品をシェア

pagetop