臥薪嘗胆の主
4才にして、両親を殺したも同然だと言われ続けた。
親戚…もう関わりもないだろう人達の所でさえも盥回しにされた。
どこへ行っても半分黒、半分白という異質な髪のせいか僕のせいか嫌われた。
そんな時、出会ったのが当時20代の日向。
「助けてやる。」
その一言に、僕は身を委ねた。
「夜、親戚やお前を嫌ってきたヤツら…全員、憎いだろ?」
正直、なんとも思わなかった。だって悪いのは僕だから。
「…かわいそうにな。」