臥薪嘗胆の主



「─××市のマンションで40代の男性が…」





ただついていたニュース。






…ただ見ていた。








「犯人は未だ逃走中…あ、新しいニュースです!また同じ××市の……──」









次々と流れてくるニュース、死亡者。










それら全員…僕は知っていた。












「…どう?夜。」







だって、みんな僕に関わってきた人だから。










「なんで。」







僕は誰一人憎んでなんかない。








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