臥薪嘗胆の主
夜side
「あらあら。」
コートをかけた途端、安心してか眠ってしまった。
「ふふ、子供だなあ。」
川に身を投げようとしていた時の顔とは大違い。寝顔はちゃんと子供だ。
「…稜真?車まわしてくれる?」
『社長…またなにか拾ってくるんじゃないでしょうね?』
稜真はアイビスのアッシー…いや、僕の右腕的存在。
『今俺の事アッシーとか思ったでしょう?…どこかも告げず出ていき、いつもこうなんですから社長は…本当にアイビスの社長の自覚がおあり「××川の右側にいるから!頼んだよ〜!」……了解しました。』
…全く、稜真は心配性だなぁ。