臥薪嘗胆の主




「…迎えに行くよ、いつの日か。」





日向は手を振った。









「ばいばい日向。………苦しかったよ。」











惆悵、君は僕を“臥薪嘗胆の主”と呼んだね。









僕は僕が憎いよ。








…でもね?











「僕を生み出したこの世も憎い。」








だから僕は決めたんだ。







この手で全てを壊すって。















「それでこそ、君の呼ぶ“臥薪嘗胆の主”だろ?」



















夜side end








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