臥薪嘗胆の主




「…お前を残しておくのもまた一興。お前はこれから…どうするのかねぇ?」





男は急に現われ、同級生たちを殺していった。







「“日向”。その名前を夜の前で呼んでみろ……殺されるぞ?」








ゾクッとして、触れられてもいないのに心臓を掴まれているような感じがした。










「待て!お前は、夜をどうしたんだ…」








日向は振り返りざまに狂気を感じる笑顔を見せた。









「時期にわかるだろう…“龍神”。夜は龍神を無理矢理憑かされた…被害者ってやつだね。」







その背景に、黒い何かが見えた。






それが何かはわからなかったけど。







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