臥薪嘗胆の主



そんな時、barで出会った。





「…あ、水お願いします。」





barだと言うのに酒1杯も飲まない変な奴と思っていた。






綺麗な白髪を見て思い出したのは同級生だった夜の事。






…あいつは半分黒かったな、なんて思って名前を聞いてしまった。








「天霧 夜。」







ドクン、と心臓が跳ねた。










「夜…か。俺は藍染だ。」








思い出されるのが怖くて、苗字しか教えられなかったけど…今度こそ、俺は伝えたい。










「…俺の名前を。」












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