臥薪嘗胆の主
稜真side
「…ということで、まぁ簡単に言うと夜は全ての被害者という訳だ。」
…そう、簡単にまとめた藍染さんの顔は酷く過去の自分を悔やんでいた。
「無理矢理、龍神を憑かされたって…」
楼はまだ龍神と出会って日が浅いから…いや、結構一緒にいる俺たちでさえ信じられない話だ。
「しゃちょー、今どこにいんのかな。」
全く検討もつかない。
…そしてやっぱりあのことは話すべきか…?
「…あの、」
口を開いたのは楼の方だった。