臥薪嘗胆の主
「おはようございます…」
「おはよう。」
「おはよ~楼くん。…なんか最近朝顔色悪いけど…大丈夫?」
鈴音さんは俺のデコに手を当て、顔をのぞき込んだ。
「すみません…大丈夫ですよ。」
でも、鈴音さんの言う通り最近朝がキツい。
「何かあったらすぐ医務室に来ること。わかった?」
「はい。」
夜さんが居なくなって、もう2週間が過ぎようとしている。
「…楼、依頼行こ。」
何も変わらず…とは言えないけど、今までと同じことはみんなでこなしている。