臥薪嘗胆の主




「…はっ、は、…っ」




日に日に朝がつらくなってきた…一度鈴音さんのところに行こうかな。






「…楼くん、やっと来たね?」






ムスッとした鈴音さんは、椅子に座るよう指さした。








「…すみません。」







「もー、見てるこっちが辛かったよ!…どれどれ、熱はかってごらん?」






体温計を渡され、熱をはかっても平熱。







「風邪…ではないなぁ。なんか症状ある?」








「症状…」





頭も痛くはない、お腹も…ただ朝起きたらつらくて、身体がだるくて重い感じがする。









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