臥薪嘗胆の主
“ありがとう……。”
そう言って女の人は…緋雨は、消えた。
「ほえ〜っ。契約成立しちゃったよ。」
次に俺の目の前に現れたのは知らない男の人の顔。
「うわっ?!」
それに驚き急に起き上がると、デコをぶつけた。
「ってて、…元気だなぁ君は。」
「ご、ごめんなさい…っ!」
そう言うと、デコにヒヤッとしたなにかがあたった。
「…大丈夫か?ったく、いきなり起き上がるやつがいるか…」
メガネをしている人は俺のデコに氷をあててくれた。