臥薪嘗胆の主




「それは聞けないね、緋雨。いや………」







日向 蓮が緋雨に何か耳打ちすると、緋雨は目を見開き日向 蓮を突き飛ばした。







『何故それを知っている……アイツが、アイツがお前に言ったのか…答えろ……』










「…まぁそんなに怒るなよ…俺はお前と話がしたかったんだ。」







少し笑った日向 蓮は、緋雨に近づいた。








そしてまた、何かを耳打ちした。









『……』






緋雨は黙り、日向 蓮はそれを見て笑った。














『…いい目だ…その目は好きだ…。』









緋雨は日向 蓮の頬に手を添え、愛おしそうに笑った。








< 152 / 225 >

この作品をシェア

pagetop