臥薪嘗胆の主




「…──!!……!」






何かを争っている声がする。







“…あれは…”







紅月が何かに反応した。









「どうしたの?紅月。」










“…久遠が、……緋雨、だったのか……?”











「…久遠が緋雨?じゃあ楼の龍神は……久遠だったのか?」






信じられないのだろう、千流は紅月にもう一度聞いた。









“ええ。緋雨の時と多少姿は違えどあれは……久遠です。”






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