臥薪嘗胆の主
「確かに僕は、日向の言う通りバレない為アイビスから消えた。…でもそれは楼のせいじゃない。」
…俺のせい。
“そう…貴方のせい。”
ほら、緋雨だって、そう言ってる。
“惆悵を……惆悵が救済しようとする人間を……救済出来ないほどに………殺す…”
「…何を言ってるんだ、緋雨…」
“緋雨じゃありません、主様。”
その目からは、赤い血が流れていた。
その血のように真っ赤な赤い目は……
“久遠です。”
俺を通して、惆悵を…夜さんをみた。