臥薪嘗胆の主




宗明は…宗明の大切な人は、村の生贄とされた。




村が荒ぶれば、村に大病が広まれば生贄を捧げる…そんな村。





それを壊すと、宗明は言っている。






…大切な人を奪われ、その目は光を失っていた。










「…君となら、大丈夫。」








手を繋いだ。







人間の、温かさが流れ込んできた。











「『いくよ。』」







そう言って、1歩を踏み出した瞬間…









< 172 / 225 >

この作品をシェア

pagetop