臥薪嘗胆の主
「莉音とは、僕が1人の時に出会ったんだけどね?やっぱり来てくれてたのか〜!」
まるで妹ように夜さんは莉音ちゃんを可愛がった。
「いや〜懐かしいなぁ…。」
窓の外の変わらない景色を見て、夜さんは笑った。
「…夜さん、あの時は「怒るよ?楼。」
「え…?」
謝ろうと夜さんの隣に行くと、振り向いた夜さんの顔は少し怒っていた。
「久遠も…変わらないようで、良かった。」
…夜さんの目が覚めた時、“よかった。”と頭の中で聞こえたんだ。
「何はともあれ…みんな、ただいま!」
「「おかえり!!」」
おかえり…夜さん。
END.