臥薪嘗胆の主



日向を狂わせてしまったのは僕なんじゃないだろうか。





そう思うと日向は、僕を救済するために、あんな事をしたんじゃないだろうか…







『…主様、なにも考えないで…。』





抱きしめられる、冷たい手を覚えてる。












─────










「しゃちょ〜!飲んでる〜っ?」





大人組はお酒、楼と莉音はジュースを持って乾杯したばかり。








「飲んでるよ。千流は飲みすぎ!」






すぐ酔うのによく飲むなぁ…。








「社長は病み上がりなんだから、あんまり飲まないように〜」






「はいはい。」







< 198 / 225 >

この作品をシェア

pagetop