臥薪嘗胆の主



「…やれやれ。」




男は白髪を揺らしながら、土足で上がってきた。





「なんだ、お前……」






その時の俺は、もう既に狂っていて。









「邪魔するな!!」






誰彼構わず龍神を使おうとした。










「ニオイがすると思ったら…やっぱりね。」






見切れないスピードで、俺の手を止めた男はニヤリと笑った。










「ごめんね、勧誘はまた後で。」








それから俺の意識は途切れた。









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