臥薪嘗胆の主




「…なんで、ですか。」





俺は夜さんを親のように思えてきていた。




…ほんの少し雑談をしただけなのに。









「だって、殺したらこっちが犯罪者。死んだ奴がいくら悪かったって死んだら口聞かないし…ね。」






確かに…憎んでいれば憎んでいるほど、バカバカしいのかもしれない。








「じゃあ俺は、どうすれば…」







行く宛もない、何も無い俺は…












「僕と一緒に、人助けをしよう。」













「人、助け…?」












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