臥薪嘗胆の主



「…似てるんだよね〜あの子。昔の私に。」






ハンドルに頭を乗せて、ため息をついた鈴音さん。






助手席に座る俺は窓の外を見ていた。











「私もずっと、死にたかったから。」









驚かざるを得なかった。









いつもの鈴音さんを見ていれば…そんなこと想像もしなかったから。










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