臥薪嘗胆の主




鈴音side




「ずっと、死にたかった。」





どこへいても一人で。





私を暗いといじめていた奴らが…憎くて憎くてしょうがなかった。






でも弱かった私は、反抗もせずにされるがままでいた。







だから…エスカレートしたんだろうね。










「早く飛び降りろよ!」








「しーね!しーね!」








屋上で、後ろからの“死ね”というコール。








死にたくない。






その時はまだそう思っていた。









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