臥薪嘗胆の主




「…信じられない。」





俺にはもう龍神…京華しかいないから。









「信じなくていいじゃん。」






予想外の返答に、不意打ちをくらった。










「無理して信じろなんて言わないよ。…僕は君の心の内を無理には覗かない。」







心の内…








「信じたくないなら…「違う。」







信じたくないんじゃない。














「……こわいんだ…」









大切だった。






信じたくなかった。








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