臥薪嘗胆の主
「社長!朝ご飯をきちんと食べてください!紫水!好き嫌いをするな!千流ー!起きろ!!…ったく楼はどこに…」
…すごく出ていきずらいな。
「あ、の…稜真さ「楼!はやく朝ご飯を食べろ!」
「は、はいぃぃ!!」
稜真さんが…激おこモード…。
「はぁぁ…疲れた。」
少し掠れた声で呟き椅子に座った稜真さん。
「稜真さん、基本的に面倒見いいですよね…」
まるで妹や弟がいるみたいに。
「…妹がいたからね。」
“いた”
その過去形を、気づかないフリするべきか否か。