臥薪嘗胆の主
「つ、疲れた…」
今回の依頼は龍神を使わなくても出来るものだったから、俺でも出来たけど…
「ははっ、こんなのでそんなに疲れてちゃ龍神使う時死ぬぞ?」
笑っているのに言ってる内容は恐ろしい…。
「…稜真さん?」
急に稜真さんはどこかを見て、話を聞いていないようだった。
「危ない!!」
稜真さんは持っていた缶コーヒーを落として、走っていった。
そこで、幼い子供がトラックにひかれそうになっていた。
「稜真さん…っ!!」