臥薪嘗胆の主
第5章_笑顔の裏に
夜side
「おかしいわよねぇ…両親とも日本人なんでしょう?なのにあんな髪…」
知り合いか、違うのかおばさんが何かをひそひそと話している。
みんなの目線の先には、半分黒髪半分白髪の小さい男の子。
「気持ちわりぃ髪!」
「うちではもうこれ以上置いておけないわ。あんな気味の悪い子…」
いつだって、どこにいたって嫌われている男の子。