臥薪嘗胆の主
「ちょっと出かけてくる。」
お昼ご飯をみんなで食べ終え、夜さんが珍しく出かけた。
「…夜さん元気ない。」
やっぱり紫水さんも…みんなも気づいてる。
「しゃちょー、あんま俺らに話さないからなぁ~。」
ずっと一緒にいるみんなにも話さないんだ、俺なんかに話してくれるはずない。
「まぁ、社長が話してくれるまで待つしかないだろ。」
「そうだね。私たちに出来ることは…きっとそれくらい。」
稜真さんと鈴音さんは、社長を待つ。
でも俺は…夜さんは、一人で抱えてしまうと思う。