たった7日間で恋人になる方法
『いや、ちゃんと返事はその場で頂いたよ…確か一言、「無理」だったかな?』
『辛辣!!』
『……ごめん…』
どっと笑いが起こった。
それよりも、学生の頃の話とはいえ、徳永さんは婚約者のこんな話、嫌じゃないのかな?と様子を伺うと、彼女は全く気にも留めていない様子で一緒に笑ってる。
『若かりし日の青春の1ページだからね…今やいい思い出だよ』
『そうね…森野さんが断ってくれたおかげで、高木くんと私だって、こうなったわけだし』
『あの無残な失恋も、この幸せを掴むには必須だったと考えたら、森野さんには感謝だよな』
一目を憚らず見つめ合った二人に、『結局、惚気かよッ』とヤジが飛び、またドッ笑いが起こった。
リアルな恋愛でも、何がきっかけで、この先どう動くか分からないと考えると、徳永さんの言っていたことは正解かもしれない。
あの時(100%有り得ないけど)、私が高木君の告白をOKしていたら、今そこにいるのは徳永さんではなく私だったのかもしれない。
『やっぱり、分岐点の選択って重要かも…』
ポツリと呟くと、隣の美園に『バカ』と窘められた。
『辛辣!!』
『……ごめん…』
どっと笑いが起こった。
それよりも、学生の頃の話とはいえ、徳永さんは婚約者のこんな話、嫌じゃないのかな?と様子を伺うと、彼女は全く気にも留めていない様子で一緒に笑ってる。
『若かりし日の青春の1ページだからね…今やいい思い出だよ』
『そうね…森野さんが断ってくれたおかげで、高木くんと私だって、こうなったわけだし』
『あの無残な失恋も、この幸せを掴むには必須だったと考えたら、森野さんには感謝だよな』
一目を憚らず見つめ合った二人に、『結局、惚気かよッ』とヤジが飛び、またドッ笑いが起こった。
リアルな恋愛でも、何がきっかけで、この先どう動くか分からないと考えると、徳永さんの言っていたことは正解かもしれない。
あの時(100%有り得ないけど)、私が高木君の告白をOKしていたら、今そこにいるのは徳永さんではなく私だったのかもしれない。
『やっぱり、分岐点の選択って重要かも…』
ポツリと呟くと、隣の美園に『バカ』と窘められた。