たった7日間で恋人になる方法
『ところで、森野さんって、今付き合ってる奴とかいる?』

ひとしきり場が落ち着いて、皆がまたそれぞれのテーブルで歓談に入ると、いつの間にか徳永さんの隣に座った高木君に、質問される。

もちろん、(ゲームの中だけど)琉星と交際している私は『います』と普通に答えようとすると、

『いないよね、萌』

美園が即座に答える。

『なんであんたが答えるのよ?』

徳永さんに窘められ、美園をみると、暗黙の瞳で”現実みなさい”と訴えてくる。

『…現実には…いないかな』

心の中で、”嘘はついていないし”…と、琉星に謝罪しながら口に出す。

『そっか、なら良かった…実はさ、俺の大学の時の友達にさっきの話したら、俺を振った子がどんな子かって聞かれて、卒業アルバム見せたら、そいつが森野さんのこと凄く気に入ったみたいなんだ』
『え…』
『で、今日同窓会あるって話したら、今度会わせてくれって頼まれてさ』
『ちょっと萌、良い話じゃない?』

急に美園まで、前のめりで乗り気になる。


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